前の章では、
平等について女性の社会進出を起点として考えていく中で、
「女性だからといって就職に不利なのはおかしい」
という発言に対して、正しいかそうあるべきかは別にして、
現在そうあることはおかしくないということを書きました。
そして、今回は女性だからといって就活に不利であることは正しいのかについて書きます。
正しいか①
まず、私の一つ目の結論から言うと分かりません。
正しいか正しくないかを判断するには二つの軸を持って考える必要があります。
それは、会社として利益を追求するために正しいかと、社会を生きる人間として正しいかという軸です。
一つ目の会社の利益を追求するために正しいかどうかは、会社によると思います。
肉体労働が多く男性社員を多く取った方が良いと考えている会社もあるでしょうし、
また、偉い人に男性が多いからコミュニケーションが取りやすかったり、セクハラなどで訴えられる危険性が低いと考えている企業もあるでしょう。
逆に女性向けの商品を開発しているから、女性を多く取った方が良いと考える企業もあるでしょう。
男性であることや女性であることを内定を出す判断材料にすることに対して不満を持っている方もいると思います。
しかし、企業が利益を追求するために判断材料にすることは十分考えられます。
性別によって性格や能力の傾向の差は実際存在すると思います。
それは、遺伝的なもので、身体的特徴が違えば性格や能力に違いがあることは認めざるを得ないと思います。
そして、それによって男性と女性に向き不向きの傾向があることも事実でしょう。
しかし、その傾向について完璧に分かっている訳でもなく、働き方も時代によってどんどん変化していくため、
今のところ私の答えとしては、会社によって業務も変わるし、本当にその業務ならどういう人が向いているのかも分からないため、分からないという答えになります。
正しいか②
それは、もし女性が社会進出に不利な状況があるとすれば、それは倫理的に正しいのかということです。
それについて考えるためには、平等について、倫理的に人は何をどこまで平等にするべきか考える必要があります。
例えば、みなさんは大学受験において生まれ持って頭が良い人が有利であることは不平等であると思いますか?
そこまで不平等ではないと思っていると思います。
それはどうしてでしょうか。
長くなりそうなので、続きは次回にします。
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