今回からは平等について考えていこうと思います。
その中でも、特に議論が白熱しやすく最近話題に上がることも多い男女の平等を切り口として考えていきたいと思います。
男女平等の議論をする際に、よく上がる話題が女性の社会進出についてです。
まずは、それについて考えていきます。その際に、
「女性だからって就職で不利になるのはおかしい」
という言葉を起点にして考えていきます。
おかしいかおかしくないか
「女性だからって就職で不利になるのはおかしい」
この発言に対する答えは、3つの視点で考える必要があると私は考えています。
それは、おかしいかと正しいかと、そうあるべきかです。
そして、私の考えではおかしくはありません。
正しいとも、そうあるべきだとも言っていませんが、
現状として女性の方が就職で不利になる事実があることはおかしくはないと考えています。
そう考える1つ目の理由は、そこには歴史的な背景があり、現在は歴史の積み重ねによって存在しているからです。
まず、狩猟採集で暮らしていた時代は、身体能力は女性より男性の方が比較的高い傾向にあること、
子供が育つための、母乳の代わりとなる人工乳が存在しなかったことから、
男性が外で働き、女性が家を守るというのはごく自然なことでした。
その後、戦や戦争がある時代は社会の男性優位性は変わりませんでした。
そして、一度男性社会が出来上がるとそれを覆すことは難しく、
戦争が終わっても、終わった瞬間の偉い人の多くは男性であることや
男性は働いて女性は家事をするということを前提とした社会制度が既に出来上がっていること、
親世代にそのような思想が定着していること、
その上で、そのスタイルで多くの人の生活は成り立っていたことから
男性は働く人になりやすく、女性は家事をする人になりやすい社会が生まれるのは
当然のことといえば当然のことだと思います。
2つ目の理由は、男性と女性の身体的作りの問題です。
今後どうなるかはわかりませんが、今のところ子供を産むことは女性にしか出来ません。
そのため、女性は子供ができたら会社を休まざるを得ません。
その上、子育てに回って会社を辞める可能性もあります。
そのため、女性より男性の方が長い間休まずに働いてくれる可能性があると考える企業があってもおかしくはないと思います。
個人的には、男性か女性かも要素の1つではあるが、それよりも性格の方が辞める辞めないにはおおきな影響を与えているとも思うのですが、
それは考え方の違いなので、女性の方が就職に不利になる企業があることは十分に考えられます。
3つ目の理由は、親世代の影響です。
現在、東大の学部の男女比は約4:1であり、
それは親や周りの、女性は結婚して家庭に入るから、勉強はそこそこで良いという考えによる影響もあると思います。
そして、このような男女比では、人気企業の男女比も男性が多くなります。
これらのような
により、現状女性の方が就職で不利になっていることはおかしくはないと考えています。
しかし、それが正しいとも、そうあるべきだとも言っているわけではありません。
それについては、次の章で書きます。
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