幸福論②

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幸福論①の幸福の種類から、わたしたちが目指すべき幸福は夢中と意味であることがわかったと思う。

では、次にそれを目指すためには、なぜ成功者ではなくオタクをまず目指すべきなのか説明する。

成功者を目指すべきでない理由①

成功者を目指すべきでない理由①は、大前提として成功者になることは難しくて大変だからだ。

成功者になるためには、地道な努力や強い精神、運や才能などが必要であり、非常に大変で難しい。

好きなものや夢中になれるものを考えず、まず成功者を目指してしまうと、これらの大変さのせいで夢中な時間を得ることができない。

また、成功者になることは難しく大変であることから、あなたがなれる保証はない。

なれるか分からないものではなく、なれるオタクを目指すべきだと私は考える。

成功者を目指すべきでない理由②

成功者になることが大変で難しいということは誰もが理解している。

しかし、私たちには成功することが幸福に近づくことだという考え方が染み付いている。

その理由について説明する。

それは、昔からの価値観が私たちには染み付いているからだ。

昔は、成功者になれないと十分な食糧も得られず健康的な暮らしができない。

身分制により、権力者とそうでない人の出来ることや関係性も大きく異なる。

このような世界にいては、権力者になるために成功者になることが幸福に近づくことだという価値観があって当然だろう。

しかし、現代では億万長者とそうでない人の寿命はあまり変わらない。

安価で健康的で美味しい食事を摂ることができるためだ。

また、孫正義はあなたより面白い動画をYouTubeやNetflixで見ることができるだろうか。

成功者にならないと、友人と遊ぶ時間や趣味に没頭することはできないだろうか。

成功者から差別を受けたりするだろうか。

どれも答えはNoだ。

このように、技術や政治が発展した場所に住んでいる人にとって成功者とそうでない人ができることにそこまで大きな差はないのだ。

もちろん、成功者の方が高級料理を食べられたり、高級車に乗れたり、良い家に住めるかもしれない。

だがそれだけだ。

モテるかもしれないし、チヤホヤされるかもしれない。

しかし、ここで思い出してほしいのは人は快楽ではなく夢中と意味を追い求めるべきだということだ。

これらの特権は快楽であって、夢中や意味ではない。

昔は、夢中や意味を目指すためには、健康や時間の問題から成功者である必要があったが、

現代では夢中や意味は成功者でなくても目指すことができる。

成功者を目指すべきでない理由③

成功者になると、さまざまな快楽が得られると私たちは想像している。

そして、そのような快楽を得られれば幸せになれると考えている。

しかし、実際は快楽を目指すより、夢中や意味を目指す方が幸せになれる。

そのため、①の大変で難しく、②の幸福にならなくても現代では夢中や意味がある人生を送ることができるにもかかわらず、

幸福になるために目指すべきではない快楽を得られる成功者を目指すことは幸福な人生を送るために必要なことではないと私は考える。

成功者になることよりも、夢中で意味がある人生を送ることを優先すべきだ。

成功者とは、なれたらなるもの

ここまでの文を読んで、

でも、成功者の方が夢中になりながら意味がある人生を送っているのではないかと考える人もいるかもしれない。

確かに成功者の中にはより、夢中で意味がある人生を送っている人も多いだろう。

私が今回言いたかったことは、成功者よりオタクの方が幸福な人生を歩めるということではない。

幸せになるためにはまずオタクを目指し、その上でできそうなら成功者を目指すべきだということだ。

人は夢中と意味があれば幸せに暮らせる。

そのため、現代ではとりあえずオタクでいれば幸せである。

その延長上の、成功者になるとその夢中でいられる時間が増えたり、多少の快楽が得られたりする。

しかし、オタクの延長ではなくいきなり成功者を目指してしまうと、先ほど述べたような大変で難しいのに快楽しか得られず幸せな人生にはならないのだ。

オタクになることはカレーやチャーハンであり、成功することは福神漬けであり紅しょうがなのだ。

福神漬けだけあったり、紅生姜だけあってもそこまで美味しくはない。

カレーとチャーハンはそれだけで十分美味しい、その上で福神漬けや紅生姜があればより美味しい。

現代において、オタクと成功はそのような関係である。

その上で、意味のある人生を送るために良い人であることも大事だ。

では、良い人でオタクになれば良いのだから、勉強などの嫌なことはせずに、夢中になれることだけやっていれば幸せになれると考えて良いのだろうか。

そうではない、それは不幸を考慮していないのだ。

続きは幸福論③へ

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